ペイントプロテクションフィルム(PPF)とは
PPFとはポリウレタンが主成分でできており、対衝撃・耐摩擦能力等に極端に優れている透明度の高いフィルムです。 ほとんどのコーティングショップでは「ガラスコーティングで傷防止」と言いますが、 実際ガラスコーティングは傷防止になりません。 「ガラスコーティングは汚れ落ちをしやすくするもの」です。 そこで「下地のボディを本当に守るペイントプロテクションフィルム(PPF)」を施工できる事が重要になってきます。PPFが施工できないがゆえに、ガラスコーティングで傷防止という誇大広告を出しているコーティングショップは時代遅れといえます。 ボディやヘッドライトにプロテクションフィルムを施工する事が素材を守る最上級のコーティングとお考え下さい。
PPFを施工する目的について
「飛び石傷」も「日常乗車でつく傷」も防ぐそれが「PPFを施工することでバイクの最終価値を下げない」事につながります。 フィルムを施工すると長所短所ありますが、基本的にキズに飛躍的に強いボディと変化します。 ガラスコーティングとは比べ物にならないほど性能は高いです。 偏った性能かもしれませんが、対傷では最高性能のコーティングだと思ってもらっても構いません。
当店が使用するPPFの種類
当店は数種類のPPFを使用します。 以前は国産のフィルムのみを使用していましたが、外国製のフィルムの性能が上がってきたこと、 また、国内生産のPPFでも生産管理人が素人の為、実際トラブルが多発するものを目にしております。 (現在1社確認済み) それにより一概に国内の物が絶対に良いとは言えない情勢になっている為、 以前より厳しい目で、本当に意味のあるフィルムを選定し使用しております。 ですので、当店は国産・外国産問わず複数種類のフィルムを使用致します。 当店が使うPPFは主に2種類です。 ●艶ありタイプ(名称SPF02 熱自己修復、常温自己修復 UVカット) 艶あり塗装の場合ほぼ個のフィルムとなります。 熱もしくは1分ほど置いておけば傷が自己修復していきます。(気温20度前後) 手のひら一つ分で約4000円(3Dスキャン、2Dカットデータ作成、施工費、材料費、保証代込) 耐貫通性 8 擦り傷修復時間 2 擦り傷耐久回数 5 透明度 8 耐有機溶剤 7 https://www.facebook.com/100003715391685/videos/1012695485530955/ ●艶消しフィルム(自己修復機能無 艶消し ) 艶消し塗装の場合はこちらになります。 手のひら一つ分で約4500円(3Dスキャン、2Dカットデータ作成、施工費、材料費、保証代込) 耐貫通性 6 擦り傷修復時間 8 擦り傷耐久回数 8 透明度 3 耐有機溶剤 5 このほかにも数種類のフィルムがありますが、基本的にこの2種類となります。 他のショップは1種類のフィルム扱いがほとんどですが、当店は複数のフィルム施工を適材適所に行います。
PPFが目立ちやすいボディ色
PPF施工後、厚みがあるため、境目に汚れが溜まる場合があります。 汚れは基本的に濃い灰色なので、白いボディは黒い線 黒いボディは灰色の線のように見えます。 また、PPFは石油を練って作られているため、紫外線や熱で徐々に黄変してきます。(従来からあるフィルムより格段に黄変しません) フィルムの境目が目立つボディ色、目立たないボディ色があるので、下記に明記します。 上に行くにしたがって目立つとお考え下さい。 ●白ソリッド ●白パール ●イエローソリッド ●イエローパール ●グリーンソリッド ●レッドソリッド ●ブラックソリッド ●ブルーソリッド ●グリーンパール ●レッドパール ●ブラックパール ●ブルーパール ●艶消し ●ミラーコート ●カーボン 白ソリッドは特にPPFが目立ちます。
PPFの貼り換え時期 耐熱 注意点
PPFはボディの上に置く犠牲膜で洋服みたいなものです。 貼り換えは必ず必要になります。 貼り換え推奨は施工から3年~5年となります。 7年使用したから剥がれなくなるという事はありませんし、 問題は生じないと思われますが、6年以上使用し当店で剥がす場合でもお客様責任となります。 ご参考までによろしくお願いいたします。 耐熱は約120度 真夏の直射日光が当たる黒いボンネットの温度が限界参考部位とお考え下さい。 温度が上がるにつれて粘着剤もゆるくなりますのでその点もご注意ください。 注意点として ●フィルムは耐ガソリンとなっておりますが、付着後は布でゴシゴシこすったりしないように気を付けてください。 ●摩擦熱に弱い 人間の皮膚もそうですが、地面に落ちている砂などで皮膚をこすっても痛くありませんが、 靴の裏の角などで素早く擦った場合に火傷するのと同様に、フィルムも柔らかい物が強く押し付けられて擦られると傷が入ります。 PPFは人間の皮膚に近いものとお考え下さって結構です。
PPF施工はラッピングよりも難しい?
ラッピングというボディのカラーを変える手法があります。 ラッピングはドライヤーなどの熱で収縮したり、伸びたりするフィルムを使って貼ります。 収縮・伸びを簡単に行えるために複雑なボディ形状に追従することができます。 ただし、ラッピングフィルムは衣類が触れるような擦れには対応できますが、それ以上は全く耐久しません。 対して、PPFはある程度伸びはしますが、収縮しません。 収縮しないので施工はとても難しいです。 よって、単体ですとラッピングフィルムに対してPPF施工は難易度が高いと言えます。 ただし、ラッピングフィルム施工の場合はパーツを外したり色々な労力が必要ですので、トータルで考えますとプロテクションフィルム、ラッピングフィルムの施工労力はあまり大差無いと考えております。 さらにラッピングでで色や模様を入れる場合はデザインセンスが重要になりますので、それらはPPFよりラッピングの方が上だと思います。 結論としては双方甲乙つけがたい難しさという事です。
PPF施工するコーティングショップの注意点
PPFを施工できるコーティングショップの注意点として施工した後の 「フィルムのカットライン」 「施工後のはっきりとした画像や動画があるか」 「カットラインが載っている2Dデザイン等が見れるか」 この3つが明記しているかが重要になります。 どれも明記していないショップは少ないと思いますが、曖昧な表記のショップはそれなりの腕前のショップです。 「フィルムのカットライン」の画像は下のようなものです。(下記は2019年前後の画像となります現在は対象物の端の方にカットラインが行くように施工しております) 目で見えるカットライン画像が重要です。 カットラインが見えないような画像を出しているショップの腕前はそれなりです。(見せられないという事です)
画像は見本となります。2022年現在カットラインはもっと高精度で端に寄っております。
http://www.pat-service.com/2016/07/04/無残なh2/
PPF施工はガラスコーティングより高価
PPFの施工はガラスコーティングより値段が高いです。(他店はガラスコーティングが当店のPPF施工並みに高いです) 何故ならガラスコーティングは基本的に目に見えないために、失敗という事がかなり少ないです。 また、ガラスコーティイングは原価が非常に安いという事もあげられます。 ガラスコーティングの原価はタンク一つで約5円~1000円ほどです。(他店もそのような相場です) 対してPPFの原価はタンク一つコーティングするのに5000円~10000円ほどはかかります。 約10倍以上PPFの方が原価の時点で高いというわけです。 また、フィルムは施工が100%成功するわけではなく、失敗した場合はやり直し、完成後も目にはっきりと目に見える為、保証を付けるとそれなりの金額にどうしてもなります。 ガラスコーティングは下地処理して施工するだけ(研磨は除く)ですが、 フィルムは型が無い場合は作成時間も必要です、施工時間も長く、 後日フィルムが浮いてこないかどうかインターバルタイムが必要です。
ガラスコーティング | フィルムコーティング | |
原価 | 5円~1000円 | 5000円~10000円 |
施工時間 | 30分+1日(初期硬化期間) | 3時間+数日 |
上記はガソリンタンク施工の価格です。 フィルム施工はリテイクがある場合はさらに時間がかかります。 結果として簡単に施工できるガラスコーティングで儲けようと嘘をつくショップが多数出るわけです。 逆を言うとフィルム施工に積極的なショップは頑張っているショップといえます。 当店はそのフィルム施工をさらにリーズナブルにできるシステムを探求しております。
PPF施工後ボディの扱い方
従来のノーマルボディと同様の扱い方で問題ありません。 洗車も「中性・ノンコンパウンド」のシャンプーであれば全く問題ありません。 洗車後の水滴もエアーガンで吹いてもらって大丈夫です。(艶消しPPFを艶消しボディに施工した場合を除く) ボディとフィルムの境目の段差に汚れが滞留しやすくなるため、ワックスなどよりも、水や、成分が残留しないものを柔らかいマイクロファイバーなどにつけて拭くようなケアで対応する事になります。
詳しくは「プロテクションフィルム施工後取り扱いについてのページ」をご参考下さいませ。
PPFのデザイン・貼り方
PPFの貼り方は 「とにかくボディに貼ってから切り取る」 「型を作って貼る」 の2通りがあり、 「とにかくボディに貼ってから切り取る」方法は、 ボディの上でカッターを当て、カットする「カッター技法」 ボディとフィルムの間にナイフテープを仕込んでおいて、貼った後フィルムを下から切る「ナイフテープ技法」があります。 「型を作って貼る」方法は アナログで採寸し、型紙を作る「型紙」タイプと 3Dデジタイザ・スキャナー等でデジタル採寸し、データを構築する「3Dフィルム」タイプがあります。 ほとんどの他のショップの施工方法は70%くらいの割合で「カッター技法」を使い施工し、それ以外の30%ぐらいを「型紙」を使用して施工します。 当店は95%が「3Dフィルム」で型を作り、4%くらいを「カッター技法」1%くらいを「ナイフテープ技法」で施工します。 どの手法も長所 短所があります。 以下に明記します。
カッター技法(とにかくボディにPPFを貼ってから切り取る)
とにかく貼って余分部分をカッター等を使用し、ボディ上で切り取り・除去する施工方法です。 長所 時間がかかる型紙作成をしなくてよい(早い) 範囲関係なく、対象物にフィルム柔軟性を考慮できる範囲まで貼れる 技術があれば見た目は非常に良く施工できる 短所 下地のボディを傷つける可能性が常にある(傷はフィルムを剥がした時に判別できる) コーナーなどのRが綺麗に出せない 左右対称にフィルムを施工できない 施工面積以上のフィルムが必要になるので、フィルム使用量が多い フィルムに熱や伸ばしなどの負荷を与える為、後日フィルムのカットライン位置が1mmほどずれたり、端が浮いてくる可能性がある フィルムに熱や伸ばしなどの負荷を与える為、フィルムの耐久性が落ちる データーをパソコンで保存できない 施工対象パーツ 他店:タンクや外装などほとんどのパーツに施工します。 当店:目立たないパーツ お客様の許可をいただけて作業スピードを要するパーツ カーボンアンダーカウル・インナーフェンダなど 参考動画(韓国の会社みたいですが、カッターナイフキズがボディに付きまくっていると思われます) カッターナイフ技法
ナイフテープ技法(とにかくボディにPPFを貼ってから切り取る)
ナイフテープというものをボディに先に貼っておいてその上からPPFを施工し、フィルムの下からワイヤーを使い、PPFが切れるというものです。 一見万能のようですが、やはり長所・短所があります。 長所 時間かっがかかる型紙作成をしなくてよい(早い) 範囲関係なく、対象物にフィルム柔軟性を考慮できる範囲まで貼れる 技術があれば見た目は非常に良く施工できる 下地を傷つける可能性が無い 短所 ナイフテープはボディの端になればなるほど貼れない ナイフテープが大きいRしか描けない(角丸処理などができない) コーナーなどのRが綺麗に出せない 左右対称にフィルムを施工できない 施工面積以上のフィルムが必要になるので、フィルム使用量が多い フィルムに熱や伸ばしなどの負荷を与える為、後日フィルムのカットライン位置が1mmほどずれたり端が浮いてくる可能性がある フィルムに熱や伸ばしなどの負荷を与える為、フィルムの耐久性が落ちる データーをパソコンで保存できない ワイヤーでちぎるようにカットする為、カットラインがギザギザで綺麗ではない 施工対象パーツ 車のボンネットやフェンダーなど直線もしくは大きなRを描く部分
参考動画
型紙(型を作って貼る)
①ボディに和紙またはポリウレタンフィルムを置き、ペン等で下書きする。 (当店は和紙ではなく、ボディを追従するポリウレタンフィルムで過去に型取りしておりました) ②転写台に上記フィルムをを置き 透かして紙にさらに写し取ります。 ③こうして型紙を作り、実際のフィルムを切る作業が「型紙」です。 長所 下地を傷つける可能性が無い 型が出来上がればフィルムを無駄なく使える データーをパソコンで構築 保存できる 左右対称にフィルムを作ることができる 短所 時間がすごくかかる 型を作るのにリテイクを何度もしなければならない 型をつくるのにフィルムが大量に無駄になる 型を作る技術が出来上がりを左右する データー実現性(型紙と実際貼った際の誤差) 約70% 施工対象パーツ 全て 群馬県のフィルム施工ショップが行った型紙でのフィルム施工のブログです。 技術が無いショップはこういう事になります。 無残なH2
3Dフィルム
3Dスキャンした画像
ボディを3Dデジタイザでスキャンし、パソコンでデーターを構成・3D→2Dに変換 2Dデーターをカットラインに変換 ボディに貼ると3Dに戻るという世界初の手法。 実際のボディ(大きい面積や複雑な形状)に対して約95%~97%ほどの実現性をもってフィルムを展開します。 参考までに型紙は実現性は70%ほどなので、 4回くらいリテイクしてやっと3D採寸に追いつく形です。 もちろん時間もコストも膨大にかかるので、フィルムを施工できるショップでもコストに見合わないため、通常は4回もリテイク作業をしません。 ほとんどのコーティングショップがPPFに手を出さないのもこれが理由であり、 手を出していても小面積で、なおかつ高額という内容になってしまいます。 長所 下地を傷つける可能性が無い 型紙作成に対して圧倒的に早い 型ができればフィルムを無駄なく使用することができる データーをパソコンで構築 保存できる 左右対称にフィルムを作ることができる 短所 フィルム作成時に 高度な知識 技術を要する 測定機械・構築機械が高価 データー実現性(型紙と実際貼った際の誤差) 約95~97% 施工対象パーツ 全て 画像のMVアグスタのタンクサイド(太ももが当たる部分)は3D技術を使用すると、計測から切り出しまで20分くらいでなおかつ1回で終了します。
これを和紙などで採寸すると1時間以上かかり、なおかつカウル形状に合わない状態で終了します。 和紙などで型紙採寸するのと3Dデジタルスキャン採寸の精度・時間を比べると「洗濯板と洗濯機」くらいの違いがあります。 3Dフィルム施工は型紙を使う施工に対して10倍速くデータ作成ができ、5倍正確に貼れるという結論になっております。
3Dフィルムコーティングはオートクチュールと同様
3Dフィルムコーティングに関してはお客様のデータを作成するワンオフ作業となりオートクチュールのような扱いになります。 他店のようにPPF貼り換え時に形が変わる 出来上がりが変わるという内容は極力起こさないようにするためのデジタルデータです。 最高級のコーティングとお考えいただいても相違はありません。 カワサキ 2015 ninja H2 カワサキ ZRX1200DAEG カワサキ 2017 ZX14 ヤマハ 2017 YZF R-1M ヤマハ 2017 YZFR-6 DUCATI 1299 スーパーレッジェーラ DUCATI 1199パニガーレ
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